12月19日(月)、迫水小学校3・4年生の皆さんが、総合的な学習の時間で福祉体験学習をされました。
福祉会館に集まった皆さんは、厳しい寒さの中、まず車いすの使い方等を学びました。
基本的な使い方や注意することなどポイントを確認して、実際に乗ってみました。
そして、実際に車いすでの買い物体験。おうちの方から頼まれた夕飯の材料を1品買うため、実際に道路を通って市内のスーパーに向かいます。
実際に道路を車いすで通ってみると、普段気づかないことがたくさんありました。歩道には植え込みがあったり、斜面や段差があったりして通りにくく、押す人も大変。何より、乗っている人には少しの衝撃が大きく感じます。徒歩で5分のところにあるスーパーまで、15分ほどかかりました。
車いすに乗ったまま、買い物スタート!
いつも見ている景色と違って視点が低いため、どこに何がおいてあるのか分からない、通路が狭いところは積まれた商品に当たりそう、など色んな気付きがありました。
帰りには、歩道のない道路を通り、階段を上る体験。力任せで押すのではなく、半分の力で押し上げる「コツ」をつかみました。
福祉会館に到着した皆さんは、最後に一人ずつ感想を発表してくれました。
「横断歩道で信号待ちをしていると、車道のほうに坂になっていて勝手に進んで怖かった」、 「高い所の商品が届かなかった」、 「車いすに乗る人の時も押す人の時も怖いと感じた」、 「つかれたぁ・・・」 など、実際にやってみることで初めて気付くことがたくさんあったようです。「今後の生活の中で活かしていきたい」と抱負も語ってくれました。
先生は、「去年体験した4年生はしっかりできていました。やはり『続ける事』が大事なんだな」とおっしゃっていました。
押す人は必ず声掛けをすること、できるだけゆっくり押すこと、段差を衝撃が少ないよう上がること。これらは全て「相手の立場や気持ちを考えること」につながります。皆さんは車いすを押す人と押される人の両方を体験することで、それを実感したのではないでしょうか。
社会福祉協議会では、学校や企業等の福祉体験学習のお手伝いをしています。年齢や学習目的に応じたプログラムを組み、ご希望があれば出向いてまいります。どうぞお気軽にお問い合わせください。